宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:39)
今日、C1.3の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/11 04:40 C1.3
11/10 --- ---
11/ 9 --- ---

黒点 11/11 (NOAA)
磁場 フレア
2781 17 β C1

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:34 319 -0.1
-2 h 318 +0.6
-4 h 316 +0.7
-6 h 322 +0.8
-8 h 330 +1.1
-10 h 334 +0.7
-12 h 329 +1.4

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
13:30 -4 -/ -
-2 h 3 -/ -
-4 h 3 -/ -
-6 h 4 -/ -
-8 h 4 -/ -
-10 h 0 -/ -
-12 h 2 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.6 3x10^2
11/11 0.7 1x10^3
11/10 0.7 8x10^2
11/ 9 0.9 1x10^3
11/ 8 0.8 1x10^3
11/ 7 0.7 1x10^3

静か 激しい 非常に


















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黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2020/11/ 6 14:05 C1~2の小規模フレアが続いています。太陽風はやや高速になっています。
2020/11/ 7 12:31 2781黒点群は少し落ち着いています。太陽風速度の高まりは終わりそうです。
2020/11/ 8 12:10 2781群でCクラスのフレアが続いています。太陽風は再び高速になりました。
2020/11/ 9 12:11 2781群でC5.7の小規模フレアが発生しました。太陽風は平均的な速さに戻りそうです。
2020/11/10 12:54 2781群は穏やかになっています。太陽風は低速になりました。
最新のニュース

2020/11/11 13:39 更新
太陽風は更に低速になっています。10月の黒点相対数は 14.4 でした。

担当 篠原

2781黒点群の活動が続いたため紹介が遅くなりましたが、
WDC-SILSOより、10月の黒点相対数の月平均値は
14.4 と発表されました。

黒点相対数の月平均値が2桁に達したのは、
第25活動周期としては初めてです。
第24期最後の2桁は2018年6月の15.6だったので、
月平均値が2桁になったのは2年4か月ぶりです。
1枚目の図では、グラフの最後で飛び出すように
10月の点が少し高いところに表示されています。

9月は 0.7 と1未満の値に下がっていたので、
続く10月の記録に注目していたのですが、
最初の1週間は無黒点が続いたものの、
8日以降は無黒点になったのは13日の1回だけで、
後半になると2778、2779群の出現もあり、
日毎の黒点相対数が30台、40台に達する日もありました。

一方、10月の無黒点の日は、8日と1桁台に下がっています。
これも2018年6月以来です。

フレアの発生も増えてきて、
太陽の活動が少しずつ高まっていることを感じます。



今日の太陽は、2781黒点群の左側の小さい黒点たちが一気になくなり、
右側の大きい黒点だけが目立つ様になっています。
X線グラフは、C1.3の小規模フレアがぽつんと発生しているだけで、
活動も弱くなっています。

南東の端(左下)の黒点は全体が見える様になってきました。
この後、どのような活動になるのでしょうか。


太陽風は320km/秒へ速度が下がり、更に低速になっています。
磁場強度は、5nT前後と平均的な状態で推移しています。

磁場の南北成分は、弱い北向きが続いています。
磁気圏はとても穏やかで、
AE指数はほとんど変化がありません。

磁場の南北成分は、グラフの最後で0nTに下がっています。
この後、南向きに傾向が変わると、
磁気圏で小さい活動が見られる様になるかもしれません。

SDO衛星AIA193は、
太陽の東端にかけてぼんやりと光っているだけです。
低速の穏やかな太陽風がしばらく続きそうです。



太陽黒点相対数の長期変化。10月の黒点相対数は 14.4 でした。
(c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース


1970年以降の太陽黒点相対数の長期変化。
(c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース


1970年以降の月毎の無黒点日の日数。
(c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース


2781黒点群の可視光写真。SDO衛星。
(c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr



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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。