宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2020/10/30 12:20 更新 C4.3の小規模フレアが発生しました。高速太陽風は終わり、平均的な速度に下がっています。 担当 篠原 昨夜、29日20時半(世界時29日11時半)に、 2779黒点群でC4.3の小規模フレアが発生しました。 SDO衛星AIA131による動画を掲載します。 偶然ですが、27日に隣の2778黒点群で発生したC4.3フレアと 同じ規模でした。 2779黒点群では、その後にもC1の小規模フレアが3回発生しています。 X線グラフでは、変化が高まる様子は特になく、 2779群の活動の高まりはこの辺りまでかもしれません。 太陽風は、昨日の午後から速度が低下を始めて、 今朝くらいに430km/秒と平均的な状態まで下がっています。 27日周期の図を見ると、 太陽風速度の高まりは前周期よりも1日くらい早く終わっています。 太陽風の磁場強度も、5nTから最後は3nTくらいにやや下がっています。 南北成分は、2回ほど南向きに少し強まる変化があり、 その頃に、AE指数は1000nT程度の大きい変化を記録しています。 その後は、磁場は0nT付近で推移する様になり、 磁気圏の活動も落ち着いています。 SDO衛星AIA193では、太陽の低緯度域にコロナホールは見られません。 この後の太陽風は、低速の穏やかな風になりそうです。 磁気圏も同様に穏やかになるでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子は、今日も1万に達していますが、 全体としては低下を始めています。 太陽風が落ち着いたので、ゆっくりと下がっていくでしょう。 2779黒点群で発生したC4.3の小規模フレア。SDO衛星AIA131。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子 ( 2 MeV 以上 ) の変化 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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