宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:41)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/27 --- ---
10/26 --- ---
10/25 --- ---

黒点 10/27 (NOAA)
磁場 フレア
2778 7 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:34 536 -0.3
-2 h 552 -1.3
-4 h 549 -0.4
-6 h 567 -2.3
-8 h 548 -0.8
-10 h 570 -2.3
-12 h 582 +0.2

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 -29 -/ -
-2 h -23 -/ -
-4 h -24 -/ -
-6 h -15 -/ -
-8 h -24 -/ -
-10 h -23 -/ -
-12 h -20 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.5 6x10^3
10/27 0.7 2x10^4
10/26 0.7 2x10^4
10/25 0.8 4x10^3
10/24 0.7 6x10^2
10/23 0.7 3x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
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AIA193動画 (SDO)
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SUVI131 (GOES)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2020/10/22 13:01 太陽風は低速の状態で、磁気圏も概ね静穏です。
2020/10/23 11:09 太陽風は平均的な速度に上がっています。新しい黒点が現れている様です。
2020/10/24 14:06 高速太陽風が到来し、530km/秒に高まっています。磁気圏の活動も強まっています。
2020/10/25 13:24 高速の太陽風が続いています。磁気圏も活動的な状態が続きました。
2020/10/26 11:59 太陽に新しい黒点が現れています。高速の太陽風が続いています。
最新のニュース

2020/10/27 12:41 更新
太陽でフィラメント噴出が発生しています。550km/秒の高速太陽風が続いています。

担当 篠原

今朝、27日7時(世界時26日22時)に、
太陽の中央部の北半球側でフィラメント噴出が発生しました。
SDO衛星AIA304による動画を掲載します。

淡いため少し見にくいですが、
薄暗く見えるコロナのガスが、左斜め上を中心に噴出しています。
このガスの流れは、
CME(コロナ質量放出)として太陽から飛び出して行きますが、
中心部で発生したので、地球へも向かっている可能性があります。

現在、高速太陽風が続いていることを考えると、
3~4日後くらいに到来するかもしれません。
磁場の強まりが流れて来た場合、
磁場が南向きに強まると、磁気圏の活動も活発になります。
注目してください。


太陽では、昨日南半球に現れた黒点に2778群と番号が付けられました。
現在は昨日よりも大きくなっていて、
掲載の可視光写真でも目立っています。
この影響か、X線グラフは全体の強度が高まっています。
Bクラスの小さいフレアも続いていて、
今後、更に規模の大きいフレアを起こすかもしれません。

また、太陽の北西(右上)に小さい黒点が現れています。
掲載の可視光写真でも微かに見えていますが、
SDO衛星AIA193で明るく光っている領域です。


太陽風は、データが少し乱れていますが、
550km/秒の高速風が続いています。
磁場強度は、5nTから3nTへ少し下がっています。
高速太陽風の領域は、後半に入ってきたのかもしれません。

磁場の南北成分は、弱い南寄りの傾向が続いています。
このため、磁気圏の活動も高まった状態が続いていて、
AE指数は500nT前後の変化が続いています。


今回の高速太陽風の影響で放射線帯の高エネルギー電子が増加し、
GOES衛星のグラフが1万を超えるレベルに高まっています。



太陽の中央部の北半球側で発生したフィラメント噴出。SDO衛星AIA304。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr


GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子 ( 2 MeV 以上 ) の変化
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。