宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2020/10/24 14:06 更新 高速太陽風が到来し、530km/秒に高まっています。磁気圏の活動も強まっています。 担当 篠原 昨日のニュース以降も、 太陽風の磁場強度は5nTと平均的な状態が続いていましたが、 夜になると強まり始め、 23日21時(世界時23日12時)には10nTを超えるくらいに強まりました。 速度も、今日未明までは400km/秒と平均的な速さでしたが、 24日3時(世界時23日18時)くらいから上昇して、 500km/秒の高速風に変わっています。 現在は、磁場強度は5nTに下がっていますが、 速度は530km/秒に達しています。 磁場の南北成分は、 磁場が強まり始めた頃は北向きに強まっていましたが、 速度が高まり始めた頃に南向きに切り替わりました。 そのため磁気圏の活動が高まって、 AE指数はグラフの後半から 1000nTの大きい変化が発生するようになっています。 太陽風のグラフの最後では、磁場は北向きに変わっています。 この状態が続くと、この後の磁気圏は穏やかになります。 一方、再び南寄りに戻ると、速度が高まっているため、 磁気圏活動は活発な状態が続くでしょう。 27日周期の図を見ると、 前周期の高速太陽風は10月3日まで続いています。 今回の高速風も同じくらいになると考えると、 10月30日頃まで続くかもしれません。 太陽は、北半球の黒点は現在は見えなくなり、 南西(右下)の2776黒点群だけです。 X線グラフは特に変化はなく、穏やかです。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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