宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2020/10/21 12:30 更新 Bクラスの小さいフレアが発生しています。太陽風はやや低速になりました。 担当 篠原 今朝くらいから、 太陽の北西の端近く(右上)に新しい黒点が現れました。 掲載の可視光写真でも微かに見えています。 この領域で、今朝、21日7時(世界時20日23時)に、 B3.5の小さいフレアが発生しています(グラフの右端)。 この後、この領域は西の端に沈んで行きます。 X線グラフでは、その前にもB3.6のフレアが発生しています。 これは、太陽の中央部の2776黒点群で起きています。 また、太陽の北東(左上)からは、 新しい領域がこちら側に回ってきました。 今のところ、黒点は見えない様です。 太陽風は、昨日の夕方に450km/秒まで速度が上がりましたが、 その後下がって、370km/秒とやや低速の状態で安定しています。 磁場強度は、4nTから2nTに下がって、 現在は3nTとやや弱い状態です。 27日周期の図の前周期と違い、速度は単純には上昇していません。 この後、再び上昇を始めると思いますが、 変化はどのくらいから始まるでしょうか。 SDO衛星AIA193では、 北東側にコロナホールの暗い部分が見えています。 この領域が影響するのは、4日後くらいからです。 太陽風磁場の南北成分は、南寄りで変化する様になっています。 速度はやや下がっていますが、 磁気圏ではある程度の活動が起きているでしょう。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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