宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2020/10/17 12:52 更新 C3.5の小規模フレアが発生しました。太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。 担当 篠原 太陽の西の端(右端)で、 昨夜、16日22時(世界時16日13時)にC1.5、 今日に入って、17日0時(世界時16日15時)に C3.5の小規模フレアが発生しました。 SDO衛星AIA131による動画を掲載します。 Cクラスに達するフレアの発生は、 9月26日のC1.0以来で、半月ぶりです。 フレアが発生したのは、 10月10日頃に黒点が見えていた2774黒点群の場所です。 太陽の端のぎりぎりで見えてるので、 フレアの本当の規模はこれよりも大きかったかもしれません。 動画では、途中で黒い物体が太陽を通過します。 ちょうど新月を迎えていた月が太陽に重なって、 SDO衛星では部分日食になった様です。 X線グラフではその後もBクラスの小さいフレアが続いていますが、 この後2774群は西の端に沈んで見えなくなるので、 太陽は穏やかな状態に戻るでしょう。 太陽風は、300km/秒から320km/秒へ少し速度が上がっていますが、 低速の状態が続いています。 磁場強度は4〜5nTと平均的な状態です。 磁場の南北成分は、北寄りから南寄りに傾向が変わっています。 AE指数も後半になると小さい変化が起きています。 全体としては磁気圏は穏やかです。 SDO衛星AIA193では、 太陽の中央部の南側に丸いコロナホールが見えています。 3〜4日後の太陽風に、影響が現れるかもしれません。 一方、27日周期の図を見ると、 前周期の太陽風も3日後に相当する9月23日から速度の上昇が始まっています。 こちらの回帰と重なることになるのかもしれません。 現在、工事による停電のため学校内は(雨もあり)薄暗い状態です。 夕方には回復する予定なので、 その後、情報BOXやグラフなど最新情報の更新を再開します。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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