宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2020/10/ 6 13:29 更新 太陽風磁場の強まりが到来して、磁気圏の活動も活発になりました。 担当 篠原 昨日の午後から太陽風の磁場強度がゆっくりと強まって、 2nTと弱い状態から、現在は10nTへ強まっています。 速度は、320km/秒から360km/秒へ少し高まった程度です。 STEREO Ahead衛星によると、 9月30日にとても淡いCME(コロナ質量放出)が発生し、 その乱れが5日ほどかけて地球へやって来た様です。 COR2、HI1カメラによる動画を掲載します。 この写真では地球は右方向にあり、 淡いCMEのガスが右に向かって飛び出しています。 SDO衛星の画像では、とても淡くて分かりにくいのですが、 30日21時(世界時30日12時)頃に、 北半球側でフィラメント噴出が発生した様です。 太陽風磁場の南北成分は、 磁場が強まり始めた直後から南向きに振れる様になり、 最大で -10nT近くに達しています。 このため、磁気圏の活動も高まって、 AE指数は500nTから最大1100nTに達する活発な変化が 半日ほど続いています。 太陽風磁場の南向きは、今朝早くに終わり、 以降の南北成分は0nT付近になっています。 磁気圏の活動もグラフの後半は同様に小さくなっています。 強まっている磁場強度も、この後は低下に向かい、 低速の穏やかな太陽風に戻るでしょう。 太陽は無黒点です。 穏やかな状態が続いています。 STEREO Ahead衛星のCOR2、HI1カメラによる、9月30日に発生した淡いCMEの噴出。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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