宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2020/10/ 5 12:14 更新 太陽風は低速になっています。9月の黒点相対数は 0.7 でした。 担当 篠原 WDC-SILSOより、9月の黒点相対数の月平均値は、 0.7 と発表されています。 1を割るのは、5月の 0.2 以来、4か月ぶりです。 2019年12月に太陽の活動周期は 極小を迎えたと考えられていますが、 黒点数は、単純には増加して行かない様です。 そして、9月の無黒点日の日数は26日でした。 6〜8月は10日台に下がっていたのですが、 こちらも4か月ぶりに20日台に戻っています。 10月に入っても、無黒点の状態は続いていて、 この後、太陽はどの様に推移するのでしょうか。 その太陽は、今日も穏やかです。 黒点はなく、X線グラフも変化はありません。 STEREO Ahead衛星によると、 太陽の東端の向こう側にも活動的な領域はない様です。 太陽風の速度は、400km/秒台を割って、 340km/秒へ下がっています。 太陽風は低速の風に変わっています。 磁場強度も、2〜3nTと弱くなっています。 南北成分は弱い南寄りになっていますが、 速度が下がって、磁気圏は穏やかです。 AE指数は小さい変化が起きている程度です。 SDO衛星AIA193では、 低緯度域にコロナホールは特に見られず、 今後も穏やかな太陽風が続きそうです。 太陽黒点相対数の長期変化。9月の黒点相対数は 0.7 でした。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の太陽黒点相対数の長期変化。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の月毎の無黒点日の日数。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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