宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2020/ 8/ 4 13:23 更新 太陽風は720km/秒に速度が高まっています。太陽に新しい黒点が現れています。 担当 篠原 太陽風の速度は昨日のニュース以降も上昇を続け、 現在720km/秒に達しています。 太陽風の速度が700km/秒台に達したのは、 昨年の9月27日以来で、およそ10か月ぶりです。 10nT程度に高まっていた太陽風の磁場強度は、 3〜5nTへ下がって平均的な状態に戻っています。 磁場の南北成分は、 太陽風のグラフの中ほどから変化が少なくなっています。 磁気圏の活動も、AE指数のグラフの途中までは 1000nTに達する大きな変化が発生していますが、 その後は500nT前後の中規模の変化に留まっています。 磁場強度が下がってきたので、 太陽風速度の上昇もこの辺りで止まって、 以降は次第に低下に向かいそうです。 速度が高まっているので、 この後、磁場が南寄りに変化する様になると、 磁気圏の活動も活発化する可能性があります。 SDO衛星AIA193では、 北半球のコロナホールはだいぶ西側に進んでいます。 今回の高速風がこの領域の影響であれば、 この後は弱まっていくでしょう。 昨日注目していた太陽の北東の端から新しい黒点が現れ、 2770群と番号が付けられています。 位置は北緯21度と高めで、新しい第25期の黒点です。 X線グラフのBクラスの小さい活動は、 この2770群で発生しています。 現在は落ち着いていますが、引き続き注目してください。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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