宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2020/ 8/ 3 12:38 更新 高速太陽風が到来し、磁気圏の活動も高まっています。7月の黒点数は 6.3 でした。 担当 篠原 WDC-SILSOより、 7月の黒点相対数の月平均値は、 6.3 と発表されました。 6月は 5.8 だったので、ほとんど同じ水準です。 無黒点の日数も、 6月に続いて7月も14日と月の半分程度に留まっています。 1か月に25日以上という極端な状態からは 抜け出したのかもしれません。 この変化に注目するため、1枚目に新しい図を掲載しています。 2017年以降の黒点群の出現緯度(NOAA/SWPCの報告を参照)と 黒点相対数の月平均値(赤丸)、および13か月平均値(赤線)です。 緯度の図の第24期、第25期は、単純に出現緯度の違いで分けています。 これを見ると、2020年に入った頃から黒点の出現緯度が高くなり、 新しい第25期の黒点が目立つ様になっています。 一方、黒点相対数は、2019年の後半に、 0.4〜1.5 という非常に低い値が7か月連続しました。 この影響で、13か月平均値のグラフも 2019年の後半にかけて低下が続いていましたが、 2020年に入ると、 月平均値に 5前後の値が現れる様になり(1月、4月、6月、7月)、 13か月平均値は、2019年12月に 1.8 まで下がったところから 、 2020年1月は 2.2 とほんの少しですが増加しています。 このまま新しい黒点の出現が続くようであれば、 太陽活動は新しい第25期に入ったと言えそうです。 変化はゆっくり進むので、 引き続き太陽の推移に注目する必要があります。 また、フレアが増えてくれないと、 本格的に新しい活動周期が始まったという実感が湧きません。 その太陽では、北東の黒点に2769群と番号が付けられています。 今日も小さい点がひとつ見える程度です。 となりの2768群は、SDO衛星の可視光写真では、 小さい黒点が2箇所に見えています。 また、南半球の2767群は沈んで見えなくなっています。 そして、STEREO Ahead衛星によると、 北東の端の向こう側から新しい活動領域が現れようとしています。 SDO衛星AIA193でも、明るい領域が見え始めています。 注目してください。 太陽風は、昨日の午後から上昇が始まり、 今朝早くに500km/秒に達して高速風になりました。 現在はもう一段高まって、590km/秒に達しています。 SDO衛星AIA193のコロナホールの緯度は高めだったのですが、 しっかりした影響が到来しています。 太陽風の磁場強度は、昨日の午後から10nT程度に高まり、 現在まで継続しています。 このため、速度はまだ上昇が続くかもしれません。 注目してください。 太陽風磁場の南北成分は、 磁場強度が強まって、 南北にある程度の振幅で変化する様になっています。 速度の高まりもあり、磁気圏の活動も高まっています。 AE指数は、700〜1000nTくらいの中規模の変化が発生しています。 極域ではきれいなオーロラが発生しているのではないでしょうか。 太陽風が強まっているため、 磁気圏はこの後も活発な状態が続く可能性があります。 (c) 黒点データ:NOAA/SWPC、WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 太陽黒点相対数の長期変化。7月の黒点相対数は 6.3 でした。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の太陽黒点相対数の長期変化。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の月毎の無黒点日の日数。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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