宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2020/ 6/ 6 13:15 更新 太陽風は低速で磁気圏も穏やかです。カナダのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 高坂雄一さんより、 カナダのブリティッシュコロンビア州ランビーで、 現地5月30日1時(世界時30日8時)頃に撮影された オーロラの写真をいただきました。 イエローナイフなどのオーロラ帯と比べると、 緯度で10度くらい南に下がった地域です。 そのため、遠くのオーロラが低い高度に見える という写真になっています。 高坂さんによると、現地の30日1時頃から少し活発になって、 ピンク色のオーロラが撮影できたとのことです。 また、肉眼ではただの白っぽいオーロラだったそうです。 この日は、太陽風の磁場の強まりが到来して、 南向きに磁場が強まり、 AE指数に500〜700nTの中規模の変化が発生しました。 その頃の撮影です。 3枚目の写真の上部の中央には、 左に少し傾いたカシオペヤ座の W が見えています。 また、左から3番目の木のすぐ上に二重星団が、 右側の木の上方には、アンドロメダ星雲が見えています。 静かな状態が続いている中で発生した活動の高まりでした。 美しい記録写真をどうもありがとうございます。 現在の太陽風は、320km/秒と低速の状態が続いています。 磁場強度は、4nTから2nTへ下がり弱くなっています。 磁気圏は穏やかで、 AE指数は小規模の変化が1回起きている程度です。 2765黒点群は、黒点の数が増えています。 一方、X線グラフは小さい変化が見られる程度で、 活動度に特に変化はないようです。 (c) 高坂雄一氏 カナダのブリティッシュコロンビア州で、現地5月30日1時(世界時30日8時)頃に撮影されたオーロラ。 (c) 高坂雄一氏 カナダのブリティッシュコロンビア州で、現地5月30日1時(世界時30日8時)頃に撮影されたオーロラ。 (c) 高坂雄一氏 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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