宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2020/ 6/ 4 12:23 更新 東端の黒点は2765群となりました。5月の黒点数は 0.2 でした。 担当 篠原 WDC-SILSOより、 5月の黒点相対数の月平均値は、 0.2 と発表されました。 5月1日に 4 、31日に 2 と、 小さい数値が2回記録されているだけで、 その間の29日間は無黒点となっています。 0.2 という値は、今回の極小期のここまでの記録としては最小値です。 これに次ぐのは、2020年2月と2019年10月の 0.4 です。 また、前回の極小期では、 2009年8月に 0 (1か月間無黒点)や、2008年8月に 0.3 、 という小さい値が記録されています。 現在、東端に新しい周期の黒点が現れていて、 そちらに注目が行ってしまいますが、 長い目で見ると、まだこの様な状態でもあるのです。 太陽の東端に現れた黒点は、2765群と番号が付けられています。 位置は南緯24度と高めで、磁場の並びも新しい第25期の順番です。 X線グラフを見ると、Aクラスの小さい変化が数回発生していますが、 活動は落ちつている印象です。 一旦静かになって、再び高まるのか、 このまま弱まっていくのか、今後の推移に注目して下さい。 太陽風は、小幅ですが320km/秒へ速度が下がっています。 磁場強度は、3〜4nTとやや弱い状態です。 磁気圏は穏やかで、AE指数は小さい変化が見られる程度です。 SDO衛星AIA193では、低緯度域はぼんやりと光っているだけです。 太陽風は穏やかな状態が続きそうです。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の太陽黒点相対数の長期変化。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の月毎の無黒点日の日数。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 太陽の東端の2765黒点群。SDO衛星の磁場と可視光写真。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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