宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2020/ 5/30 10:25 更新 太陽の北東端でM1.1の中規模フレアが発生しました。Mフレアは2年7か月ぶりです。 担当 篠原 昨日のニュースの後も、太陽の北東端の領域の活動は続き、 夕方、29日16時(世界時29日7時)に、 M1.1の中規模フレアが発生しました。 Mクラスフレアの発生はかなり久しぶりで、 2017年10月20日(世界時)のM1.1 (偶然ですが、同じ規模でした)以来、 2年7か月ぶりのことです。 また、あと一歩という規模であれば、 ちょうど1年前の2019年5月6日に、 C9.9というMクラスぎりぎりのCクラスフレアが発生しています。 この領域では、直後の29日19時半(世界時29日10時半)にも C9.3の小規模フレアが発生しています。 SDO衛星AIA131、171による、これらのフレアの動画を掲載します。 SDO衛星の磁場や可視光写真では、この領域が見え始めています。 今のところ、磁場の強まりと可視光写真では白斑が見えていますが、 黒点の様子は分かりません。 X線グラフを見ると、活動の高まりは一旦終息して、 全体の強度は下がっています。 この後、再び活動が高まるかどうか注目してください。 太陽風の速度は、300km/秒から290km/秒へ少し下がり、 現在は330km/秒へ少し上がっています。 小さい変化で、低速の風が続いています。 磁場強度は、3nTとやや弱い状態になっていましたが、 グラフの最後で8nTと少し強まっています。 磁場の南北成分は、0nT付近か北寄りの傾向です。 このため、磁気圏はとても穏やかで、 AE指数は、ほとんど変化のない状態です。 太陽風は穏やかな状態が続きそうです。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) Mフレアを起こした領域が、太陽の端から見え始めています。SDO衛星の磁場と可視光の写真。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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