宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2020/ 5/17 12:36 更新 太陽の東端から活動的な領域が2つ現れています。低速の太陽風が続いています。 担当 篠原 太陽の北東の端(左上)から、 注目していた新しい活動領域が現れ始めています。 SDO衛星の磁場写真では磁場の強まりが見えていて、 可視光写真でも白斑が見えている様です。 黒点があるかどうかはまだ分かりません。 SDO衛星AIA171による、この領域の動画を掲載します。 (さかのぼって見ると、この様な動画を掲載するのは1年ぶりです) この領域の活動度はどの程度でしょうか。 ほとんど同時に、南東の端(左下)からも活動的な領域が現れていて、 はっきりとは分からないのですが、黒点が見えている様です。 STEREO Ahead衛星によると、 こちらは、昨日くらいから発生した様です。 X線グラフでは、昨日のA7.9以降特に変化はありません。 今後の推移に注目してください。 太陽風は、300〜320km/秒の低速の風が続いています。 磁場強度は、3nTから4nTに少し上がっています。 磁場の南北成分は、 グラフの前半は0nT付近で、後半は弱い北寄りに変わっています。 このため磁気圏は穏やかで、 AE指数は、小さい変化が見られる程度です。 SDO衛星AIA193の低緯度域は、 小さいコロナホールが見られる程度です。 穏やかな太陽風が続きそうです。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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