宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2020/ 2/ 6 11:59 更新 太陽風の高まりが始まるかもしれません。1月の黒点数は 6.4 でした。 担当 篠原 WDC-SILSOより、 1月の黒点相対数の月平均値は、 6.4 と発表されました。 2019年6月以降、月平均値は 1 前後の低い数字がずっと続いていました。 今回も低い値であることは確かですが、 1前後の状態を脱したのは、2019年5月の9.9以来です。 1月は、上旬に新しい活動周期の特徴を持つ2755群と2756群が 南半球と北半球にそれぞれ現れ、 下旬に現在の活動周期の特徴を持つ2757群が赤道近くに現れました。 この他にも、SDO衛星の画像では小さい黒点が時々見えていて、 太陽が少しにぎやかになってきた印象がありました。 このため、黒点が見えなかった日数(黒点相対数=0)は大きく減少して、 31日中13日と1か月の半分以下になっています。 ここまで下がったのは、2019年5月の31日中15日以来です。 この間の7か月では、無黒点の日は90%前後を占めていたのです。 ここから第25期の始まりとなるのか、 1月の上昇はたまたまで、まだしばらく待たされるのか、 この後の推移に注目してください。 今日の太陽は無黒点です。 昨日注目した東端の領域も黒点は見えていません。 太陽風は、今朝まで360km/秒で安定していましたが、 グラフの最後で400km/秒近くに速度が少し上がっています。 磁場強度も、5nTから8nTへ小幅の上昇をしています。 27日周期の図で前周期に見えていた太陽風の高まりが、 これから見られるのかもしれません。 磁気圏は静穏で、AE指数は特に変化のない状態です。 この後、太陽風が高まって、磁場が南向きに変化するようになると、 磁気圏の活動も高まる可能性があります。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の太陽黒点相対数の長期変化。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の月毎の無黒点日の日数。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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