宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2020/ 1/ 6 12:55 更新 高速の太陽風が到来しています。12月の黒点数は 1.6 でした。 担当 篠原 WDC-SILSOより、 12月の黒点相対数の月平均値は、 1.6 と発表されました。 数字としては、3か月ぶりに1を超えましたが、 グラフを見ると、低い数字が続いています。 12月は、24〜26日頃に2753、2754と2つの黒点群が現れました。 このため、1日毎の黒点相対数としては、 25日に23を記録しています。 記録をさかのぼって見ると、 1日毎の黒点相対数が20を超えたのは、 5月14日の24以来で、7か月ぶりのことです。 一方、黒点が観測されたのはこの3日だけなので、 12月の無黒点の日は28日に達しています。 こちらは、7か月連続で25日の線を超えています。 2020年はどの様な変化になるのでしょうか。 黒点相対数がどこから増加を始めるのか、 第25活動周期の立ち上がりに注目してください。 今日の太陽は、2755黒点群がかろうじて見えています。 昨日よりも小さくなっていて、このまま消えてしまいそうです。 太陽風は、昨日のニュースの後に 速度が320km/秒から380klm/秒へ少し上がり、 やや低速の状態が半日ほど続いたところで速度が再び高まり始め、 今朝早くに500km/秒を超えて高速風になっています。 現在は530km/秒で落ち着いています。 昨日から10nT程度に高まっていた磁場強度は、 高速風になる頃に下がり、現在は3nTとやや弱くなっています。 27日周期の図を見ると、 前周期の太陽風も12月10日に450km/秒と 速度が少し高まっていたのですが、 今回は立派な高速太陽風になっています。 磁場強度が既に下がっているので、 速度の上昇もこのくらいではないかと思います。 高速の風がどのくらい続くのか、 この後の変化に注目してください。 太陽風磁場の南北成分は、 比較的北寄りの変化になっていますが、 南向きに大きく変化する時間帯もあり、 AE指数は750nT程度の中規模の変化と、 その前後に小規模の変化が起きています。 磁場強度は下がってきましたが、速度が高まっているので、 磁気圏はやや活動的な状態が続くかもしれません。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の太陽黒点相対数の長期変化。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の月毎の無黒点日の日数。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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