宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2019/12/25 12:52 更新 南半球に続き、北半球にも第25期の黒点が現れています。 担当 篠原 南半球に出現した黒点には、2753群と番号が付けられました。 NOAAの報告書で番号が付けられたのは、 11月14日の2752群以来です。 この後も、SDO衛星の写真では小さい黒点が時々見えていたので、 黒点の発生が1か月ぶりということにはならないと思います。 続いて、昨夜には太陽の北西側(右上)に黒点が現れ、 2754群と番号が付けられています。 緯度は北緯24度と高めで、 磁場の並びは、左にS極、右にN 極と北半球の第25期の順番です。 今日の太陽は、 南北両半球に新しい活動周期の黒点群が見えていることになります。 NOAAの黒点群番号をたどっていくと、 第25活動周期の黒点群の最初の出現は、7月8日の2744群でした。 次は4か月後の11月2日の2750群、第3号は11月14日の2752群。 そして、今日の2753群、2754群は、第4号、5号です。 また、初めの4つは全て南半球の出現だったので、 2754群は、北半球で初めて群番号を与えられた 第25期の黒点となる様です。 太陽は、少しずつ第25期へ向かって進んでいるのでしょう。 太陽風は、320〜350km/秒と低速の風が続いています。 磁場強度も、3〜5nTと概ね平均的な状態です。 磁場の南北成分は、0nT付近で小さくなっています。 速度が下がっていることもあり、磁気圏は穏やかで、 AE指数はほとんど変化のない状態です。 SDO衛星AIA193は、太陽の中央部から東側にかけて コロナホールは特に見えません。 27日周期の図の前周期の様に、 この後も穏やかな太陽風が続きそうです。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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