宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2019/10/26 13:39 更新 高速太陽風が続き、磁気圏の活動強まっています。 担当 篠原 太陽風の速度は、今朝くらいまで600lkm/秒台を保ち、 その後ゆっくりと下がり始めて、現在は570km/秒です。 磁場強度は、多少増減しながらですが、 5nT付近を推移しています。 高速太陽風は高まった状態が続いています。 27日周期の図を見ると、 前周期の高速風は、この辺りから速度が一段下がっています。 今回も、同様に速度が下がろうとしているのかもしれません。 磁場の南北成分は、 グラフの前半で -5nT程度の南向きの変化が続き、 この頃に、AE指数は1000nTから1500nTを超える 大きな変化を記録しています。 その後、磁場は0nT付近で小さく変化する様になり、 AE指数の変化も小さくなっています。 太陽風のグラフの最後では、 磁場は小幅ですが南向きに変化する様になっています。 この状態が続けば、磁気圏の活動も、 前半ほどではありませんが再び高まりそうです。 SDO衛星AIA193では、 今回の高速太陽風をもたらしたコロナホールが、 太陽の西の端に近付いています。 一方、南東側(左下)には、 緯度が高めですがコロナホールが広がっています。 前周期は、この領域の影響は特に見られなかったのですが、 今回はどうなるでしょうか。 太陽は無黒点で、穏やかに推移しています。 高速太陽風の影響を受けて、 放射線帯の高エネルギー電子が増加し、1万の線を越えています。 この後、更に高まるかもしれません。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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