宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2019/ 9/ 2 14:34 更新 700km/秒程度の高速太陽風が続き、磁気圏の活動も高まっています。 担当 篠原 高速の太陽風が続いています。 昨日の750km/秒からは少し下がりましたが、 650〜700km/秒と高い速度を保っています。 磁場強度は、6nTから5nTに少し下がった程度で、 平均的な値を保っています。 太陽風磁場の南北成分は、 グラフの初めから中盤にかけて、 -5nT程度の南向きの変化が頻繁に発生しています。 速度が高まっていることも重なり、 磁気圏の活動はかなり活発になっています。 AE指数のグラフでは、 1000nTを超える大規模な変化が何度も発生し、 最大の変化は1800nTに達しています。 AE指数のグラフで特に大きく変化している時間ではありませんが、 世界時1日20時過ぎの昭和基地のオーロラの動画を掲載します。 空全体に渦を巻く様な見事なオーロラが撮影されています。 太陽風のグラフでは、終わり頃の磁場の南北成分は、 南向きの変化が小さくなっています。 これに合わせる様に、 AE指数の変化も最後は700nT程度になっています。 このまま磁場の南向きの変化が小さくなる様であれば、 磁気圏の変化も小さくなっていくでしょう。 SDO衛星AIA193では、 今回の高速太陽風をもたらしたコロナホールは、 太陽の西の端まで進んでいます。 この後は、太陽風の高まりも次第に弱まって行くでしょう。 太陽は、昨日現れた黒点に2748群と番号が付けられています。 X線グラフは、とても小さい変化が見えている程度で穏やかです。 放射線帯の高エネルギー電子は、1万を超えて高まっています。 明日は更に高まるでしょうか。 南極・昭和基地の全天カメラで、世界時1日20時過ぎに撮影されたオーロラ。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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