宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2019/ 8/ 7 12:07 更新 高速の太陽風が続いています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 ニュージーランドの米戸 実さんより、 南島クィーンズタウンで、 現地5日21時25分(世界時9時25分)に撮影された オーロラの写真をいただきました。 低空に緑色のオーロラと、 その上に赤いオーロラが素晴らしい広がりになって写っています。 赤色に強い天文用改造カメラならではの撮影で、 通常のカメラではこの赤色はほとんど写ってなかったそうです。 昨日のAE指数を見ると、 1000nT前後と激しく変化していた頃です。 残念ながら、昭和基地は昼の時間帯にあたり、 昨日掲載した動画は、この写真の7時間後の様子です。 写真の中央右には、天の川が縦に伸びています。 また、左側には、大マゼランと小マゼランが写っています。 美しい写真をありがとうございます。 太陽風は、昨日の昼過ぎまで700km/秒台を保っていましたが、 以降、ゆっくりと低下が始まり、現在は580km/秒です。 高速の風は続いていますが、勢いは一段下がっています。 磁場強度は、3〜4nTとやや弱い状態です。 前周期の変化を参考にすると、 太陽風の速度は、この後も次第に下がって行きそうです。 磁気圏の活動は、昨日よりは下がっていますが、 AE指数は、500〜800nTの中規模の変化が繰り返し発生しています。 太陽は、昨夜から中央部に新しい黒点が発生し、 2747群と番号が付けられています。 X線グラフに特に変化はありません。 なお、昨日紹介した黒点の番号は、2746群が正しい様です。 2745という番号は、7月23日に既に使われています。 放射線帯の高エネルギー電子は、 一気に1万を超えて高まっています。 高速風が続いているので、更に高まる可能性があります。 ニュージーランド南島クィーンズタウンで、現地5日21時25分(世界時5日9時25分)に撮影されたオーロラ。 (c) 米戸 実氏 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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