宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2019/ 5/ 4 09:25 更新 太陽の東端から黒点が現れました。この向こう側にかけて、活動的な領域が広がっています。 担当 篠原 太陽の東端から、新しい黒点が顔を出しています。 これは、4月中旬に見えていた2738黒点群が、 太陽の向こう側を回って帰ってきた姿の様です。 現れてすぐ、C1にぎりぎり届くくらいの フレアが発生しています。 まだ端から見え始めたばかりなので、 本当の規模はこれより大きかった可能性があります。 地球から向かって太陽の東側(左側)から観測を行っている STEREO Ahead衛星によると、 この黒点の向こう側にかけて活動的な領域が大きく広がり、 フレアやCME(太陽ガスの放出現象)などが活発に発生しています。 昨日、3日の活動の様子を、 EUVI 195とCOR2カメラの動画で紹介します。 EUVI 195の写真の中央部の明るい領域が、 地球側から見え始めた黒点です。 その向こう側(左側)にかけて、 明るい領域が大きく広がっています。 そして、爆発現象がこの領域の右側や左側で発生しています。 COR2の動画では、 太陽の左側に向かってCMEのガスが飛び出しています。 地球から見ると、太陽の向こう側に向かっているので、 影響はありません。 今日見え始めた黒点に続いて、 向こう側の領域が現れてくることになります。 今後、どの様な活動が見られるでしょうか。 太陽風は、昨夜までは450km/秒とやや高速の風が続いていましたが、 その後、400km/秒に下がり、平均的な速度に戻っています。 高速の太陽風は、2日ほどで終わりました。 一方、磁場強度は5nTから10nTにやや強まっています。 磁場の南北成分は、グラフの中盤までは小さい変化でしたが、 後半では -5nTくらいの南向きの変化も発生しています。 磁気圏は穏やかに推移していますが、 磁場が少し強まったことで、 小規模の変化が起きやすくなるかもしれません。 太陽の東端から現れた新しい黒点。SDO衛星。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース 太陽の東端の向こう側の活動領域の様子。STEREO Ahead衛星EUVI 195。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) STEREO Ahead衛星から観測したCME。STEREO Ahead衛星COR2。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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