宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by KNCT |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2018/12/31 09:17 更新 500km/秒台の高速の太陽風が続いています。 担当 篠原 500km/秒台の高速の太陽風が続いています。 昨夜、30日21時(世界時30日12時)には、 500km/秒から570km/秒へ再び速度が高まりまっています。 今朝早く下がり始めて、現在は520km/秒です。 磁場強度は、5nTと平均的な状態で安定しています。 27日周期の図を見ると、 前周期の太陽風速度の高まりは12月5日まで続いています。 今回も同様の推移になると、 高速風はもう2〜3日続くかもしれません。 太陽風磁場の南北成分は、 グラフの前半は弱い南寄りになっていますが、 後半は0nT付近で推移しています。 磁気圏ではある程度の活動が続いている様で、 NOAA/SWPCによるK指数の速報値は、 昨日と同じくらいの変化になっています。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真では、 太陽の東側(左側)に大きくコロナホールが広がっています。 右端が太陽の中央線に達していて、 3日後くらいから高速の太陽風が始まりそうです。 2枚目の図で、過去2周期とのコロナホールの広がりを調べてみます。 すると、南半球の高緯度域の広がりが消えて、 北半球側により広がる様に変化しています。 全体としては前周期の広がりと似ているので、 太陽風の高まりも同様の推移になるかもしれません。 前周期の高速風は、最高で650km/秒に達しています。 太陽は、SDO衛星の可視光の拡大写真を見ると、 中央部の北半球側に小さい黒い点がいくつか発生しています。 SDO衛星AIA193のコロナホールの上側に見える 小さい明るい2つの領域です。 小さい変化で、X線グラフには特に変化は見られません。 今年も宇宙天気ニュースをお読みいただきありがとうございました。 太陽はすっかり静かになってしまいましたが、 次の活動周期の始まりに向けて、来年もよろしくお願い致します。 どうぞよいお年をお迎え下さい。 磁気圏の活動度を表すK指数の速報値。 (c) NOAA/SWPC 2周期前(54日前)、1周期前(27日前)、現在のコロナホールの様子。SDO衛星AIA193。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |