宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2018/12/10 13:11 更新 太陽風の速度は630km/秒に高まっています。11月の黒点数は 5.9 でした。 担当 篠原 WDC-SILSOより、 11月の黒点相対数の月平均値は、 5.9 と発表されました。 11月の初めに、次の第25活動周期の特徴を持つ黒点が出現し、 中旬と下旬には、現在の第24期の黒点が現れて、 活動周期の切り替わりに近付いている印象です。 黒点相対数の値としては、 9月の 3.3、10月の 4.9 と同じ程度で3か月続いています。 この数値がどの辺りで増加に転じるかも注目です。 今日の太陽は無黒点です。 昨日注目した東端の領域には、黒点は見えず、 SDO衛星AIA193の明るい光も弱くなっています。 太陽風の速度は、 昨日のニュースの後に530km/秒へ下がりましたが、 深夜になると再び600km/秒に高まり、 現在は630km/秒に達しています。 27日周期の図を見ると、 前周期の太陽風は、速度が下がり始めている頃(11月13日)ですが、 今回は、最高速度に達したところになっています。 太陽風の磁場強度は、一旦強まって、 現在は4nTに下がっています。 南北成分は、グラフの前半は北寄りで、 中盤以降、0nT付近で南北に変化しています。 速度が高まっているため、磁気圏はある程度活発になっていて、 AE指数は、太陽風磁場が南北に振れ始めた頃から、 500nT前後の変化が発生しています。 SDO衛星AIA193では、コロナホールは西の端に近付いています。 太陽風の高まりは後半に入っていくと思われます。 太陽黒点相対数の長期変化。11月の黒点相対数は 5.9 でした。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の太陽黒点相対数の長期変化。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の月毎の無黒点日の日数。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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