宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2018/12/ 5 12:44 更新 太陽に黒点が現れています。太陽風はやや高速の状態が続いています。 担当 篠原 太陽の中央部の南半球側に新しい黒点が出現しています。 SDO衛星の可視光写真を調べると、昨日の昼頃に小さく現れ、 一旦消えたものの、今朝から再び見え始めて、 現在の様に少し大きくなっています。 磁場の並びを調べると、左にS極[黒]、右にN極[白]となっていて、 これは、現在の第24活動周期の南半球側の順番です。 11月12日のニュースで紹介した北半球の黒点とは、 逆の順番になります。 X線グラフにも、Aクラスの小さい変化が見えています。 この黒点群は、今後、どの様に推移するでしょうか。 太陽風は、昨夜にかけて速度が420km/秒に下がりましたが、 深夜になると再び上昇して、 470km/秒とやや高速の風に戻っています。 27日周期の図では、 前周期も11月8日頃に速度の小さい高まりが見えていたのですが、 この変化が今回も到来したのかもしれません。 磁場強度は、5〜6nTと平均的な状態です。 南北成分は、0nT付近か弱い北寄りになっています。 AE指数は、小さい変化は続いていますが、 全体としては活動は弱くなっています。 SDO衛星AIA193では、太陽の中央部から南極にかけて、 コロナホールの大きい広がりが見えています。 明後日くらいから、この領域の影響が始まりそうです。 速度が更に上昇し、磁気圏の活動も活発になる可能性があります。 週末にかけて注目してください。 太陽の中央部の南側に現れた黒点は、現在の第24活動周期の磁場の並びです。SDO衛星。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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