宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:27)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/10 --- ---
11/ 9 --- ---
11/ 8 --- ---

黒点 11/10 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:14 493 +8.9
-2 h 473 +5.8
-4 h 473 +5.4
-6 h 435 -3.8
-8 h 418 -5.2
-10 h 407 -4.0
-12 h 383 -1.2

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
10:30 -25 -/ -
-2 h -33 -/ -
-4 h -41 -/ -
-6 h -26 -/ -
-8 h -19 -/ -
-10 h -21 -/ -
-12 h -21 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^2
11/10 0.5 5x10^3
11/ 9 0.4 3x10^3
11/ 8 0.5 1x10^4
11/ 7 0.5 8x10^3
11/ 6 0.4 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
地上磁場 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2018/11/ 5 13:52 コロナホールによる高速太陽風が始まりました。磁気圏の活動も高まっています。
2018/11/ 6 12:48 520km/秒の高速太陽風が続いています。
2018/11/ 7 12:57 高速太陽風は終わり、平均的な状態に戻っています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。
2018/11/ 8 14:28 太陽風は平均的な状態です。太陽は無黒点です。
2018/11/ 9 13:56 太陽の北半球に新しい活動周期の特徴を持つ黒点が出現しています。
最新のニュース

2018/11/10 11:27 更新
第25期の性質を持つ黒点は今日も見えています。コロナホールの影響が始まりました。

担当 篠原

太陽の北半球に現れた、
太陽の次の活動周期である第25期の性質を持った黒点は、
小さくなっていますが、現在も見えています。

今から11年前の2008年1月4日に、
現在の第24活動周期の最初の黒点が太陽の北半球に現れました(記事)。
今回の黒点も北半球なので、2つの写真を並べて比較してみます。
1枚目の写真の左側は、SOHO衛星による2008年1月4日の太陽。
右側は、SDO衛星による今日、2018年11月10日の太陽です。

上段は可視光、下段は磁場分布の写真です。
左の2008年の写真の黒点の場所の磁場分布を見ると、
左にN極(白)、右にS極(黒)となっています。
これは、現在の第24活動周期の順番です
(当時は、この日に新しく現れた特徴でした)。

一方、右の今日の写真では、黒点は小さくなって見にくくなっていますが、
磁場の順番は、左にS極(黒)、右にN極(白)と入れ替わっています。
黒点の磁場の並びは、太陽の活動周期毎に入れ替わります。
今回の黒点は次の第25期の性質を持っているのです。

この黒点は小さすぎるのか、
今日のNOAAの太陽黒点リストには番号が掲載されていませんでした。
その他に黒点はありません。
X線グラフも穏やかです。


太陽風は、昨夜から磁場強度が強まり始め、
今朝、13nTまで高まりました。
現在は少し下がっていますが、10nTと強まった状態が続いています。

コロナホールの影響が始まった様ですが、
速度の変化はゆっくりと480km/秒に高まり、
グラフの最後でやっと500km/秒と高速の状態に達したところです。
27日周期の図を見ると、
前周期も1日ほどかけて600km/秒近くまで高まっています。
この後も、更に速度は高まっていくでしょう。

太陽風磁場の南北成分は、
グラフの中盤で南向きに-5nT程度の変化が続いています。
このため、磁気圏の活動は高まって、
AE指数は(今日は回復しています)、300nT程度の変化で始まり、
やがて、500〜1000nTの大きな活動に高まっています。

最大の変化が起きた頃、世界時11月9日19時頃のオーロラの様子を、
ノルウェー・トロムソの全天カメラの動画で紹介します。
曇り空ですが、その上でオーロラの強い光が輝いています。

その後、磁場は北向きに切り替わり、現在は北に強まっています。
このため、磁気圏の活動は静かになってしまいました。

SDO衛星AIA193では、南半球のコロナホールは、
最後の領域が太陽の中心線を通過したところです。
これから、4〜5日くらい高速の太陽風が続くかもしれません。
磁場が再び南向きに切り替われば、オーロラの活動も再び高まるでしょう。




2008年の第24期最初の黒点と、今回の第25期の特徴を持つ黒点。SOHO衛星、SDO衛星の可視光、磁場写真より。
(c) SDO (NASA)、SOHO (ESA & NASA)、作図:宇宙天気ニュース


ノルウェーのトロムソで全天カメラにより撮影された、世界時10日19時頃のオーロラ。
(c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr

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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。