宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2008/ 1/ 5 11:14 更新 太陽に、新しい活動周期の磁場極性を持つ黒点群が出現しました。太陽風が少し乱れ始めています。 担当 篠原 太陽面の北緯30度付近に、新しく981黒点群が出現しました。 今日の1枚目の写真に、SOHOの可視光による観測を掲載します。 太陽の中心から、北東(左上)に半分ほど上がったところに、 小さな黒点が2-3個ほど見えています。 これが981黒点群です。 この黒点群が持つ磁場の極性を、2枚目のSOHOの磁場写真で見てください。 左が白(N極)、右が(S極)になっています。 この順番は、太陽の新しい活動周期に見られるはずの極性です。 12月中旬の小さな活動領域に続いて、とうとう新しい極性の黒点群が出現した様です。 磁場写真の、太陽の赤道からやや下に見えている980黒点群の磁場や、 その左の活動領域の磁場構造は、どちらも[白・黒]の順番になっています。 これは、南半球の現在の周期の極性です。 北半球ではこの極性は逆転して、[黒・白]の順番に並ぶのがこれまでの特徴でした。 ところが、981黒点群はこの反対の[白・黒]となっています。 この黒点群は、新しい活動周期の特徴を持っているのです。 詳しくは、1月1日に掲載した記事、「新しい太陽周期の始まりか?」をご覧下さい。 今朝に入って、太陽風がざわついています。 5日7時(世界時4日22時)から、磁場強度が急に15nT近くまで上昇したのです。 現在は、10nTくらいまで戻しています。 それとともに、密度がやや高まり、速度も300km/秒から380km/秒へ上昇しました。 ただ、速度の変化はまだ小幅で、普通の速度に戻ったという程度です。 27日周期の図を見ると、前周期でも12月10日に太陽風磁場の強まりが発生し、 1日ほど遅れて速度が上がり始めるという変化をしています。 今回も、そのパターンを踏襲しているのかもしれません。 そう考えた場合、前周期よりも1日半近く変化が早まっていることになります。 SOHO EIT195の太陽コロナを見ると、 コロナホールの本体はやっと太陽の中心に達したところです。 これを見ても、速度が本格的に上昇するには、もう1-2日待たされる様に思います。 太陽風の磁場強度が上がったことで、 南向き磁場が強まって、磁気圏活動が活発になる可能性が出て来ました。 ただし、速度が上がっていないので、大きく乱れることはないでしょう。 今のところ、中規模のオーロラ活動の可能性が高まっていると思われます。 今後の太陽風の変化に注目してください。 太陽の北東に小さく、981黒点群が現れた。1月5日7時半(世界時1月4日22時半)、SOHO衛星より。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星による太陽の磁場分布。981黒点群の極性が、新しい活動周期の向きになっている。1月5日7時半(世界時1月4日22時半)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星のEIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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