宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2018/11/ 9 13:56 更新 太陽の北半球に新しい活動周期の特徴を持つ黒点が出現しています。 担当 篠原 太陽の中央部の北半球に黒点が出現しています。 磁場の分布を見ると、左側にS極(黒)、右側にN極(白)と、 太陽の次の活動周期である、第25活動周期の順番になっています。 出現している緯度も25度程度と高めで、 新しい周期に属する黒点と言えるのかもしれません。 同様に第25期の磁場極性を持った黒点については、 国立天文台太陽観測科学プロジェクト三鷹太陽地上観測のページの、 4月の報告書において(リンクはバックナンバーのページ)、 4月10日に太陽の南半球に出現したことが報告されています。 (南半球なので、磁場の並びは逆になっています) 今回の黒点も同様の出現かもしれません。 昨日の出現以降の様子を、可視光と磁場写真の動画で紹介します。 11年に1度の太陽活動の切り替わりです。 変化はゆっくり進みますが、今後の推移に注目してください。 X線グラフに変化はなく、太陽は全体としては穏やかです。 太陽風は、昨日の夜にかけて500km/秒まで速度が高まり、 その後、少し低下していますが、450km/秒とやや高速の状態です。 SDO衛星AIA193の太陽写真で注目していた 南半球のコロナホールの影響としては、まだ早い様に見えます。 27日周期の図で前周期の10月10〜11日頃に見られていた 太陽風速度の高まりが、 このタイミングでやって来たのかもしれません。 太陽風の磁場強度は、6nTから3nTに下がっています。 南北成分は、グラフの前半に南向きにやや大きく変化していますが、 その後は、0nT付近で小さく変化する程度です。 磁気圏の活動は、初めの変化でやや高まり、 以降は穏やかになっている様です。 明日くらいから、コロナホールの影響がやって来ると思います。 オーロラの活動は高まるでしょうか。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース 太陽の北半球に現れた黒点の1日の変化。SDO衛星の可視光と磁場の写真より。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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