宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2018/ 9/ 7 13:18 更新 コロナホールの影響が始まり、太陽風が強まり始めています。イエローナイフのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 高坂雄一さんより、カナダ・イエローナイフで 現地5日の夜に撮影されたオーロラの写真をいただきました。 世界時で考えると、6日の前半くらいにあたるので、 掲載しているAE指数の1枚目の左半分の頃です。 太陽風の速度は、 500km/秒から400km/秒に下がっていく頃で、やや高速の状態。 磁場強度は3nT程度とやや弱くなっていますが、 南北成分は南向きの -2 〜-3nT程度になっていて、 AE指数は、200nTの小規模の変化が時々発生しています。 高坂さんによると、 この夜のオーロラの光は暗かったものの動きは結構あったそうです。 その中で、現地6日0時45分(世界時6日6時45分)から 下部がピンク色のとても速い動きが始まり、 何度か激しい点滅を繰り返したそうです。 掲載の2枚目の写真がこの頃撮られたそうです。 AE指数も、この頃に小さい急な高まりが発生しています。 広域観測のAE指数では小さい変化でも、 現地では素晴らしい光景を見ることができた様です。 イエローナイフは、零下4度と例年よりも寒くなっているそうです。 速報写真をありがとうございます。 現在の太陽風は、昨日から今朝にかけて、 速度が450km/秒から380km/秒へゆっくりと下がり、 磁場強度も3nTとやや弱い状態が続いていましたが、 7日11時(世界時7日2時)くらいから変化が見え始め、 磁場強度は10nTへ強まり、速度は430km/秒へ高まっています。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真の西側(左側)に見えている コロナホールの影響が始まった様です。 この後も、磁場強度の高まりが続き、 速度も更に上昇する可能性があります。 今のところ、磁場の南北成分は北寄りに変化しているので、 磁気圏への影響は小さくなりそうですが、 今後、南向きに傾向が変わると、 オーロラの活動も高まって行くでしょう。 現在までのAE指数のグラフは、小さい変化に留まっていて、 磁気圏は概ね静穏です。 太陽は無黒点が続いています。 イエローナイフで、現地5日夜(世界時6日前半)頃に撮影されたオーロラ。 (c) 高坂雄一氏 イエローナイフで、現地6日1時(世界時6日7時)頃に撮影されたオーロラ。 (c) 高坂雄一氏 イエローナイフで、現地5日夜(世界時6日前半)頃に撮影されたオーロラ。 (c) 高坂雄一氏 イエローナイフで、現地5日夜(世界時6日前半)頃に撮影されたオーロラ。 (c) 高坂雄一氏 GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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