宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2018/ 9/ 5 12:37 更新 太陽風の速度がやや高まっています。8月の黒点数は 8.8 でした。 担当 篠原 WDC-SILSOより、 8月の黒点相対数の月平均値は、 8.8 と発表されました。 8月は、磁場の極性が反対になっていた2720黒点群の出現など、 月の中頃に印象的な黒点の出現があり、 1日の黒点相対数としては、8月25日に33に達したりしたのですが、 1ヶ月間の平均値は、1桁台に留まっています。 1枚目、2枚目の黒点数の推移のグラフでは、 通常のデータのばらつきの範囲に収まっています。 無黒点の日数も、7月からは半減しましたが、 14日と月のほぼ半分に達しています。 太陽活動の極小期は、静かに進行している様子です。 太陽風は、昨日のニュースの後ゆっくりと上昇が続き、 現在、480km/秒とやや高速の状態に変わっています。 磁場強度は、5〜7nTと平均的か、やや強まった状態になっています。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真の 中央部に見えているコロナホールの影響としては早すぎる印象です。 その前の領域にも、高速太陽風の噴き出し口があった様です。 太陽風磁場の南北成分は、 速度の高まりとともに南寄りになっています。 -5nT近い南向きの変化も発生していて、 磁気圏の活動はある程度高まっていると思われます。 今日もAE指数を見ることはできないのですが、 昭和基地の全天カメラによると、 雲越しになっていますが、オーロラ活動の高まりが 繰り返し観測されています。 引き続き、太陽風の高まりや、 オーロラ活動の推移に注目してください。 太陽は今日も無黒点です。 X線グラフも変化はありません。 放射線帯の高エネルギー電子は、 どちらの衛星も減少して、1万を割っています。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の太陽黒点相対数の長期変化。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の月毎の無黒点日の日数。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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