宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2018/ 9/ 4 13:11 更新 低速の太陽風が続いています。イエローナイフのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 高坂雄一さんより、昨日につづいて、 カナダ・イエローナイフで撮影されたオーロラの写真をいただきました。 撮影は、現地3日1時半(世界時3日7時半)頃です。 この夜は夕食後から厚い雲に覆われてしまったそうですが、 雲の切れ間を探して走り回って、 この時間から30分間だけ北の空が見えて、 オーロラを撮影できたそうです。 太陽風は低速の状態が続き、磁場強度も弱く、 厳しい条件は続いていましたが、 少し前から磁場の南北成分が -2〜 -3nTと 弱いながらも南向きに振れていました。 ちょうど良いタイミングで空に晴れ間が見えて、 オーロラの観測に成功したのかもしれません。 1枚目と3枚目の写真の中央には、北斗七星が見えています。 日本からと違い、地平線からずっと離れた空を下方通過しています。 2枚目の写真の中央は北極星です。 こちらでは、上にカシオペヤ、下に北斗七星が写っています。 走り回った成果と言える貴重なオーロラ写真を、 ありがとうございます。 太陽風は、330km/秒から350km/秒に少し速度が上がっていますが、 低速の状態が続いています。 磁場強度は、2〜3nTと弱い状態が続いていましたが、 グラフの最後で5nTを超えるくらいにやや上がっています。 磁場の南北成分は、南を向いたり、北を向いたりしています。 前半は振れ幅は小さかったのですが、 グラフの最後は、 強度が上がったため南北成分の振れ幅もやや大きくなっています。 速度は低速ですが、磁気圏の活動をやや高めているかもしれません。 今日もAE指数のページが停止しているため、 磁気圏の状況を詳しく見ることはできません。 SDO衛星AIA193では、 太陽の中心部のやや南寄りにコロナホールが見えています。 ちょうど今、地球の方向に速度の高い太陽風が流れ出していて、 3日後くらいに地球に到来する可能性があります。 どの程度の変化がやって来るでしょうか。 太陽は無黒点が続いています。 X線グラフも変化はありません。 放射線帯の高エネルギー電子は、 GOES15(赤線)だけが1万に達しましたが、 その後大きく減少する変化が起きています。 明日は両衛星とも1万を割っていそうです。 (c) 高坂雄一氏 イエローナイフで、現地9月3日1時半(世界時3日7時半)に撮影されたオーロラ。 (c) 高坂雄一氏 イエローナイフで、現地9月3日1時半(世界時3日7時半)に撮影されたオーロラ。 (c) 高坂雄一氏 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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