宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2018/ 8/28 13:11 更新 太陽風の速度は630km/秒に高まりました。ムルマンスクのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 ロシア・ムルマンスクの福島留美さんより、 8月26日夜にムルマンスクで、 L・トリフォノワさんにより撮影された オーロラの写真をいただきました。 太陽風磁場の強まりの後半の頃に撮影された様です。 頭上からオーロラの光が、降り注ぐ様に輝いています。 左下に明るく見えるのは、満月です。 空や雲を照らして、写真を独特の雰囲気にしています。 右端の真ん中の少し上寄りに、こと座のベガが見えています。 その左側、写真の中心近くに、はくちょう座のデネブ、 この2つの星から三角形を作って下に伸ばすと、 わし座のアルタイルも見えています。 この夏の大三角の広がりと見比べると、 オーロラの空全体への広がりも実感できるように思います。 この夜は、ムルマンスクだけでなく、 ロシア各地でオーロラが観測されたそうです。 まだ夏の後半で、空が暗くなるのは限られた時間の様です。 素晴らしい写真をありがとうございます。 太陽風は、今日の未明に更に高まって、 540km/秒から630km/秒に上がりました。 その後、550km/秒近くまで下がりましたが、 グラフの最後で600km/秒に上がっています。 高速風領域はなかなかの規模になっています。 太陽風の磁場強度は、5nT付近で安定しています。 南北成分は北を向いたり、南を向いたりしていて、 速度が高まっているため、 磁気圏の活動は強まった状態が続いています。 AE指数のグラフは、 1300nTに達する大きな変化が3回発生しています。 速度の高まりは続いているため、 引き続き磁気圏活動の高まりに注目してください。 太陽は、南の2719黒点群は見えなくなり、 北の2720群も小さくなっています。 X線グラフも変化はなく、この後静かに沈んで行きそうです。 放射線帯の高エネルギー電子が増加して、 10,000に達しています。 更に高まるかもしれません。 8月26日に、ロシア・ムルマンスク州で撮影されたオーロラ。 (c) 福島留美氏、L・トリフォノワ氏 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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