宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2018/ 8/26 13:20 更新 太陽風の乱れが到来し、磁場が南向きに強まって磁気圏の活動を強めています。 担当 篠原 一昨日、24日のニュースで紹介した、 20日に発生したCMEによる太陽風の乱れが到来し、 磁場が大きく南向きに変化して、磁気圏の活動を強めています。 DSCOVR衛星の観測によると、 昨日のニュースの後も、 太陽風の速度は400km/秒、磁場強度は7nT付近で安定していました。 その後、25日21時(世界時25日12時)になると、 磁場強度が更に強まり始め、半日ほどかけて18nTに達し、 現在もこの状態が続いています。 太陽風の速度は、一旦、450km/秒に高まりましたが、 2時間ほど経つとゆっくりと下がり始め、 現在は400km/秒と平均的な状態に戻っています。 磁気圏への影響を決める磁場の南北方向の変化は、 磁場が強まり始めた頃は北向きでしたが、 次第に南向きに切り替わり、 今朝、26日5時(世界時25日20時)頃から、 -10nTを超えて大きく振れる様になり、 現在は -16nTに達しています。 このため、磁気圏の活動は一気に高まって、 AE指数は、1000nTに達する大きな変化が6時間ほど続いています。 磁気嵐も強まっていて、Dst指数の速報値は -136nTに達しています。 (Dst指数は、マイナス側に発達します) Dst指数が -100nTに達したのは、2017年9月8日以来で、 およそ1年ぶりです。 CMEの原因となったフィラメント噴出は 20日17時(世界時20日8時)頃に始まりました。 そこから計算すると、乱れの到来まで5日ほどかかっています。 磁場強度の上昇は止まっているので、 太陽風の乱れは後半に入っている可能性があります。 今後、次第に磁場強度が下がると、 それと共に南向きの変化も小さくなるか、 あるいは、その前に北向きに反転する変化が見られるかもしれません。 引き続き太陽風、磁気圏活動の推移に注目してください。 太陽は、2720黒点群は昨日と同じくらいの大きさに見えています。 Bクラスの小さいフレアを繰り返し起こしています。 一方、2719黒点群は小さくなり、 掲載の可視光写真では、かろうじて見える程度です。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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