宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2018/ 7/ 6 14:58 更新 太陽風の速度と磁場強度がやや高まり、磁気圏の活動も高まっています。 担当 篠原 昨夜、5日19時(世界時5日10時)頃から太陽風の速度が上昇を始め、 330km/秒と低速だった太陽風は、 430km/秒と平均的な速度に高まりました。 半日ほど経った現在も、430km/秒付近で推移しています。 速度の変化に連動して、磁場強度も10nTに高まりました。 現在は6nTに戻っています。 大きな変化ではありませんが、 27日周期の図の前周期は穏やかに推移していたので、 変化が目立ちます。 太陽風磁場の南北成分は、磁場強度が高まったこともあり、 -5nTを超える南向きの変化が頻繁に発生しています。 磁気圏の活動も高まって、 AE指数は500〜1000nTの中規模の活動が続きました。 世界時5日23時45分頃に、 南極・昭和基地で撮影されたオーロラの動画を掲載します。 AE指数のグラフは、図の切れ目になっていて見にくいですが、 1000nT近い高まりが起きている頃の様子です。 太陽風の磁場強度は既に下がってきたので、 磁気圏の活動は小さくなりそうです。 太陽風はこの後どのように推移するでしょうか。 太陽は無黒点で、穏やかな状態が続いています。 昨日のニュースでお知らせしたフィラメント噴出では、 CME(太陽ガスの放出現象)は見えませんでした。 一方、太陽の西の端の向こう側で爆発現象が発生した様で、 5日21時(世界時5日12時)頃から、 太陽の西に向かってCMEが飛び出しています。 SOHO衛星LASCO C2、C3による動画を掲載します。 地球への影響はありません。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 太陽の西端の向こう側で発生したCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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