宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2018/ 4/ 6 12:31 更新 太陽風の速度が少し高まっています。3月の黒点相対数は 2.5 でした。 担当 篠原 WDC-SILSOより、 3月の黒点相対数の月平均値は、2.5 と発表されました。 昨年11月に、月平均値が5.7と、 今回の極小期で初めて1桁台に下がりましたが、 以降、8.2、6.7、10.6と1桁でも大きい方に留まっていました。 しかし、今回、一気に 0 近くまで大きく下がりました。 月平均値が1桁台の前半まで下がったのは、 第24活動周期の初めの頃の2009年8月以来、 およそ9年ぶりです。 この月は、1か月間無黒点が続き、平均値も 0.0 でした。 3枚目の図で、無黒点の日数が30日の線を越えて、 31日のところに達しているデータです。 3月の無黒点の日数は、25日でした。 これから、第23期と第24期の間の極小期と同様に、 無黒点日が25日を超える月が繰り返し発生するのでしょうか。 第25期が始まるまで、寂しい太陽面が続きそうです。 現在の太陽風は、 速度が上がって、450km/秒とやや高速になっています。 速度の変化に伴って、磁場強度も5nTから8nTに少し強まり、 現在は5nTに戻っています。 磁場の南北成分は、0nT付近か、北寄りの傾向になっています。 このため、磁気圏は全体としては穏やかで、 AE指数のグラフは、太陽風磁場が一時的に南を向いた頃に、 500nTの中規模の変化を起こしている程度です。 太陽風の高まりは、一時的な変化ではないでしょうか。 SDO衛星AIA193のコロナホールの影響が始まるまで、 基本的には穏やかな風が続きそうです。 太陽は無黒点が続いています。 X線のグラフも変化はありません。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の太陽黒点相対数の長期変化。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の月毎の無黒点日の日数。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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