宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2018/ 3/20 13:49 更新 太陽風の速度は下がり始めています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 ニュージーランドの中村太一さんより、 南半球のオーロラの便りをいただきました。 1枚目は、10日前、3月10日の撮影です。 太陽風磁場の強まりが到来して、 磁気圏の活動をやや高めた頃の様子です。 目では見え辛かったかったものの、 カメラでは捉えることができたとのことです。 日没後空が暗くなって、水平線近くで1時間ほど見えていたそうです。 2、3枚目は、少し遡って、2月17日のオーロラと大気光です。 太陽風の速度が500km/秒に高まり、 磁気圏の活動を少し高めていた頃の撮影です。 このオーロラも光が薄く、 カメラで撮影してその色合いからオーロラだと確認したそうです。 そして、オーロラが小さくなる頃に、 大気光が目立つ様になっていたそうです。 2種類の光が重なって、とてもきれいです。 1つ戻って、2枚目のオーロラの上の辺りにも、 大気光が写っている様です。 この3枚の写真は、12日にメールでいただいていたのですが、 私の都合で、紹介するのが一週間遅れになってしまいました。 どうもありがとうございます。 600km/秒に高まっていた太陽風の速度は、 昨日の夕方くらいに500km/秒台前半に下がり、 現在は480km/秒まで下がっています。 太陽風の磁場強度も、今朝までは5nTを保っていましたが、 その後下がって、現在は2nTと弱くなっています。 太陽風の高まりは、一旦終わりとなるのでしょうか。 太陽風磁場の南北成分は、 0nT付近か、弱い南寄りになっています。 速度が高まっていることもあり、 磁気圏では小規模の活動が続いていて、 AE指数は500nT前後の変化が続いています。 現在は、太陽風の速度、磁場ともに弱まり始めているため、 磁気圏の変化も次第に小さくなりそうです。 太陽は、2702黒点群が見えなくなり、無黒点になっています。 X線グラフも変化はなく、穏やかです。 放射線帯の高エネルギー電子が増加して、 GOES14、15の両衛星で10,000に達しています。 ニュージーランド南島ダニーデンで、現地3月10日21時57分(世界時10日8時57分)に撮影されたオーロラ。 (c) 中村太一氏 ニュージーランド南島ダニーデンで、現地2月17日23時27分(世界時17日10時27分)に撮影されたオーロラ。 (c) 中村太一氏 ニュージーランド南島ダニーデンで、現地2月18日1時20分(世界時17日12時20分)に撮影された大気光。 (c) 中村太一氏 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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