宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2018/ 3/15 15:47 更新 太陽風の高まりが到来し、磁気圏の活動も強まりました。 担当 篠原 昨夜から太陽風の高まりが到来しています。 磁場強度は、5nTから10nTへ強まりましたが、 速度は、320km/秒の低速の風が、 420km/秒と平均的な速さに高まる程度の弱い変化に留まっています。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真に見えていた コロナホールの影響が始まった様です。 太陽風磁場の南北成分は、 磁場の強まりとともに南向きに大きく変化して、 -5〜 -10nTの変化が半日程度続きました。 このため、磁気圏の活動も高まって、 AE指数では、500nTから最大で1000nTに達する 中規模の活動が連続的に発生しています。 この変化の終わり頃にあたる、 世界時15日1時頃のオーロラの様子を、 ノルウェー・トロムソの全天カメラの動画で紹介します。 例年通りだと、 トロムソの全天カメラの観測は残り2週間程度です。 SDO衛星AIA193の写真では、 コロナホールは最後の部分(左端)が太陽の中央線を通り過ぎた頃です。 この後も、3〜5日程度太陽風の高まりは続く可能性があります。 現在の太陽風は、磁場の向きが北寄りに変わっていて、 磁気圏の変化は弱くなっています。 再び南向きに振れると、オーロラの活動も高まるでしょう。 太陽は無黒点で、穏やかな状態です。 研究会は今日で終わり、これから鹿児島に戻ります。 雲が次第に厚くなっていて、この後、雨になりそうです。 ノルウェー・トロムソの全天カメラで、世界時15日1時頃に撮影されたオーロラ。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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