宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2018/ 2/16 12:31 更新 CMEによる太陽風の乱れが到来し、オーロラの活動を強めました。 担当 篠原 昨日の夕方、15日16時半(世界時15日7時半)に、 12日のCMEによると思われる太陽風の乱れが DSCOVR衛星に到達しました。 太陽風の図を見ると、 磁場強度、密度、速度が急な増加をしています。 ただし、変化そのものは小さく、 磁場強度は、3nTから8nTに、 速度は、300km/秒から350km/秒に上がった程度です。 その後、7時間ほど経って、 磁場強度は10nT、速度は400km/秒に達し、 この辺りが最高の値になった様です。 CMEの発生から、3日半程経過しての到来となりました。 フレアの規模を考えると、このくらいではないかと思います。 太陽風磁場の南北成分は、 変化が到来してしばらく後に、 -5 〜 -10nTのやや強い南向きの変化が続きました。 磁気圏の活動もやや強まって、 AE指数は500nT程度の変化が起きています。 この変化の一番強まった頃、 ノルウェー・トロムソの全天カメラの観測が始まり、 全天を覆う見事なオーロラの活動が捉えられています。 撮影が始まった時には、既にオーロラは激しくなっていたようで、 最初の写真から、にぎやかな光景になっています。 その後、太陽風磁場の南北成分は、 0nT付近で小さく変化する様になり、 AE指数の変化も見られなくなっています。 CMEによる乱れはそろそろ落ち着いて、 次は、コロナホールの影響に変わりそうです。 2699黒点群は、太陽の西の端に近付いています。 X線グラフは特に変化はなく、 このまま静かに沈んで行きそうです。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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