宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2018/ 1/19 12:54 更新 太陽でB9.7の小さいフレアが発生しました。太陽風は平均的な状態です。 担当 篠原 太陽の2696黒点群で、 昨日の午後、18日16時半(世界時18日7時半)に、 B9.7ともう少しでCクラスに達する小さいフレアが発生しました。 SDO衛星AIA131による動画を掲載します。 これに近い規模のフレアの発生は、 昨年末、12月28日のB8.3以来で、3週間ぶりの現象です。 太陽が活動的な頃には、紹介することもない小さいフレアですが、 最近の太陽にとっては、久しぶりの活動です。 フレアを起こした1696黒点群は、 今日の可視光写真では、ほとんど見えていません。 太陽風は、速度と磁場強度に小さい変化が起きていて、 速度は380km/秒、磁場強度は6nTと、 どちらも平均的な値に戻っています。 27日周期の図を参照すると、 太陽風磁場の大まかな方向の切り替わりが到来していて、 セクターのグラフが「A」から「T」に変化しています。 速度と磁場の増加は、この変化に関係しているようです。 次に注目されるのは、コロナホールの影響の到来です。 前周期は、12月24日に始まっていて、 この通りの回帰なら、明日には始まりそうです。 今後の太陽風の変化に注目してください。 現在の磁気圏は静穏で、AE指数はほとんど変化がありません。 一方、今朝以降、太陽風磁場の南北成分が、 南北に振れる様に傾向が変わっています。 この影響で、磁気圏もやや活動的になるかもしれません。 21日(日)に、工事の関係で学内が停電するため、 今夜、19日(金)夜頃に臨時サーバーに切り替えます。 それに伴い、最新データ等の更新も停止します。 復帰は、21日(日)の夜か、22日(月)になる予定です。 2696黒点群で発生したB9.7の小さいフレア。SDO衛星AIA131。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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