宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by KNCT |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2018/ 1/ 1 12:41 更新 高速の太陽風が始まりそうです。磁気圏の活動も少し高まっています。 担当 篠原 昨日のニュースで注目していた太陽風磁場のセクターの切り替わりが、 今日未明、1月1日3時(世界時12月31日18時)頃にDSCOVR衛星で観測され、 太陽風磁場の大まかな方向は、T から A に変化しています。 27日周期の図で前周期と比べると、 半日ほど遅れての到来でした。 その後、太陽風の磁場強度が強まり、 5nTの平均的な状態から、現在は10nTへ強まっています。 速度の変化も見え始めていて、 350km/秒の低速風から、 現在は400km/秒と平均的な速さに上がっています。 これらの変化も前周期と同様で、 今後、速度は一段と高まっていく可能性があります。 太陽風磁場のセクターの切り替わり以降、 太陽風磁場の南北成分は、 南向きに変化する様に傾向が変わり、 -5nT前後の強さ南向きの変化が続いています。 この影響で、磁気圏の活動も次第に高まりを見せ、 AE指数のグラフでは、 400nT程度の小規模の変化が続く様になっています。 この変化の中で発生した、世界時31日21時頃のオーロラの様子を、 ノルウェー・トロムソの全天カメラの動画で紹介します。 世界時ではまだ2017年のオーロラですが、 日本時間では既に2018年に変わっていました。 満月に近い月明かりのため、夜空としてはかなり厳しい条件です。 前周期の高速太陽風は、3〜4日ほど続きました。 オーロラの活動は、高速風の前半の頃により強まります。 今日、明日の状態に注目してください。 太陽は、無黒点です。 X線グラフも変化はなく、とても穏やかです。 いよいよ2018年が始まりました。 宇宙天気の活動は、一段と穏やかになりそうです。 宇宙天気ニュースも地味な更新の日が増大すると思いますが、 どうぞ今年もよろしくお願い致します。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |