宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/12/29 13:23 更新 太陽の東端で小さいフレアが発生しました。太陽風はやや低速で穏やかです。 担当 篠原 今朝、29日9時半(世界時28日22時半)に、 太陽の東端(左端)で、B8.3の小さいフレアが発生しました。 その様子を、GOES衛星SXIカメラの動画で紹介します。 太陽の端にちょうど見え始めた時に発生しています。 このため、本当の規模はこれよりも大きかった可能性があります。 可視光写真では、黒点の姿は見えていません。 この後、見えてくるかもしれないので、注目してください。 一方、2692黒点群は見えなくなったままで、 現在の太陽は無黒点です。 太陽風の速度は、昨日いっぱいは400km/秒台を保っていましたが、 その後、低下を始めて、現在は370km/秒とやや低速です。 磁場強度は、5nTと平均的な値で安定しています。 コロナホールの影響は通り過ぎて、太陽風は穏やかになっています。 太陽風磁場の南北成分は、0nT付近で小さく変化しています。 速度が下がってきたこともあり、磁気圏は概ね静穏で、 AE指数は小さい変化が時々起きている程度です。 SDO衛星AIA193では、北半球の中緯度域にコロナホールが見えています。 27日前の前周期は、この領域の影響で、 600km/秒に達する高速の太陽風が、12月5日に到来しました。 今回は、コロナホールの広がりが高緯度側に動いていて、 地球への影響は弱まる可能性があります。 変化の始まりは、1月1日頃になりそうです。 新年最初のオーロラの高まりをもたらすかもしれません。 (c) NOAA/SWPC、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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