宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/12/25 11:01 更新 高速の太陽風が到来し、550km/秒に高まっています。 担当 篠原 昨日のニュース以降、太陽風の速度はゆっくりと上昇を続け、 昨夜、24日22時(世界時24日13時)には、 500km/秒を超えて高速風になりました。 速度は更に上昇して、今朝、25日5時(世界時24日20時)には、 580km/秒まで高まりました。 その後は少し下げて、現在は550km/秒です。 27日周期の図を見ると、 前周期の太陽風は、500km/秒に達する程度の変化でしたが、 今回はそれを上回る速さに達しています。 10〜15nTに強まっていた太陽風の磁場強度は、 速度が最高速に達すると下がり始め、 現在は5nTと平均的な値に戻っています。 高速太陽風は中盤を迎えている様です。 太陽風磁場の南北成分は、 速度が高まる頃に南北に変化を繰り返しました。 この影響で磁気圏の活動もある程度高まり、 AE指数は、300〜800nTと中規模の変化が続きました。 この中で、世界時24日23時前後のオーロラの活動を、 ノルウェー・トロムソの全天カメラの動画で紹介します。 美しいオーロラの光が空を飾っています。 磁場の南北成分は、 その後は0nT付近に留まる様に傾向が変わっています。 磁気圏の活動も、この状態が続くと比較的穏やかになりそうです。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真を見ると、 コロナホールは太陽の南半球に伸びて、 現在、中緯度付近のコロナホールが太陽の中心線付近に広がっています。 この領域の影響が地球にやって来るのが3日後程度と考えると、 太陽風の高まりは、更に4〜5日程度続く可能性があります。 27日周期の図では、前周期は500km/秒に達する程度の変化が、 11月30日〜12月1日にかけて到来しています。 今週期は、12月27〜28日に相当します。 太陽は、2692黒点群が見えていますが、 特に活動はなく、穏やかです。 ノルウェー・トロムソの全天カメラで、世界時24日22時〜25日0時頃に撮影されたオーロラ。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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