宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/12/ 1 13:41 更新 太陽風はやや高まった状態が続いています。 担当 篠原 昨日の朝から午後にかけて、太陽の北西方向(右上)に向かって CME(太陽ガスの放出現象)がゆっくりと飛び出す様子が、 SOHO衛星によって撮影されました。 SDO衛星AIA304の撮影によると、 太陽の北西部(右上)で、30日に入った頃(世界時29日15時頃)から ダークフィラメント(薄暗く見えるコロナガスの帯)が ゆっくりと太陽から飛び出しています。 この噴出がCMEとなって、太陽の右上に向かっていった様です。 噴出の方向から考えると、地球への影響はないでしょう。 特に目立つ規模の現象ではありませんが、 すっかり穏やかになった最近の太陽では、貴重な現象です。 2689黒点群は、太陽の西端にほぼ達していて、 掲載の写真ではほとんど分かりません。 太陽は、このまま無黒点になりそうです。 太陽風は、450〜500km/秒の間を上下しながら、 速度の弱い高まりが続いています。 磁場強度も、5〜8nTとやや強まった状態です。 太陽風の高まりは、前周期程度に続きそうです。 太陽風磁場の南北成分は、北寄りに戻ってしまった様で、 時々、南向きに振れた時に、 磁気圏の活動を高めている程度です。 SDO衛星AIA193では、 北半球のコロナホールが太陽の中心線に達しています。 次の注目は、ここからやって来る高速太陽風です。 太陽の北西(右上)に噴出するCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) 太陽の北西部(右上)で発生したフィラメント噴出の様子。SDO衛星AIA304。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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