宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/11/26 10:36 更新 太陽で弱い爆発現象が発生しています。太陽風は低速になっています。 担当 篠原 昨日、25日14時半(世界時25日5時半)頃、 太陽の北半球の2689黒点群の周辺で、 弱い爆発現象が発生しました。 X線の変化は、B1.6と小さく、 SDO衛星AIA193の動画の様子では、 フィラメント噴出が発生したのかもしれません。 この現象に伴って、淡いCME(太陽ガスの放出現象)も発生し、 SOHO衛星LASCO C2、C3によると、 主に太陽の左側に向かってガスが飛び出しています。 ただし、発生地点は太陽の中心に近い領域なので、 地球の方向にも弱い乱れが向かっているかもしれません。 太陽は、2689黒点群が少し大きくなって、 掲載の可視光写真でも見やすくなっています。 やや高まっていた太陽風は、 昨夜までは400km/秒台を保っていましたが、 今日に入ると速度は下がり、現在は330km/秒と低速風に戻っています。 磁場強度も2〜3nTに下がっています。 27日周期の図を見ると、小さい高まりが発生した程度でした。 太陽風磁場の南北成分は、0nT付近で小さくなっています。 磁気圏は穏やかになっていて、 AE指数のグラフは小さい変化が見られる程度です。 SDO衛星AIA193では、 太陽の南半球のコロナホールが太陽の中心線に達しています。 3日後と考えると、29日頃に影響が到来しそうです。 コロナホールは、北半球の小さいコロナホールから 伸びている様に見えるので、 今後、どのタイミングで太陽風に変化が発生するのか、 注目してください。 太陽の北半球で発生した弱い爆発現象。SDO衛星AIA193。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 爆発現象に伴って、太陽の東に向かうCMEが発生しました。SOHO衛星LASCO C2、C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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