宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/11/11 13:02 更新 太陽風の速度は再び600km/秒台に高まっています。 担当 篠原 昨日のニュースの後、太陽風の速度は再び上昇し、 10日18時(世界時10日9時)には、680km/秒まで高まりました。 今回の高速太陽風の最初のピーク(11月8日)の頃と、 同じくらいの速さに上がっています。 そのまま、今朝早く、11日4時(世界時10日19時)まで、 680km/秒の高速状態が続き、 以降、速度は低下を始めています。 現在は、ちょうど600km/秒まで下がったところです。 27日周期の図を参照すると、 前周期の高速風は、10月14日に最高速度に達していました。 今回の速度の高まりは、 前回のこの変化の回帰だったと言えそうです。 太陽風の磁場強度は、速度が高まり始める頃は5nTと平均的な値で、 以降、少しずつ弱くなり、現在は3nTに下がっています。 南北成分は、グラフの前半は -5nTの南向きの変化が発生していますが、 後半は南北の変化が目立たなくなっています。 磁気圏の活動もこれに対応して、AE指数のグラフは、 10日の中盤までは、1000nTに達する大きな変化が続いていますが、 以降は300nT程度の小規模の変化に留まっています。 世界時10日20〜21時のノルウェー・トロムソの 全天カメラの動画を掲載します。 AE指数のグラフでは、変化は小ぶりになっている頃ですが、 空全体を明るいオーロラが輝いています。 前周期の太陽風は、この後3日ほどかけて平均的な速度に下がりました。 今回も同程度と考えると、14日頃まででしょうか。 放射線帯の高エネルギー電子は、1万を超えた状態が続いています。 太陽は無黒点が続いています。 X線のグラフも変化のない状態です。 ノルウェーのトロムソで、世界時10日20〜21時頃に撮影されたオーロラ。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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