宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/11/10 12:39 更新 高速太陽風の速度は下がり始めています。磁気圏は活動的です。 担当 篠原 太陽風の速度は、昨日のニュース以降もゆっくり下がって、 今朝早くには、500km/秒近くまで下がりました。 その後、再び580km/秒くらいまで高まり、 すぐに下げて540km/秒くらいで落ち着くという変化をしています。 磁場強度は5nTから7nTに少し強まる変化をしています。 変化の様子から、高速太陽風はしばらく続きそうですが、 27日周期の図の前周期と比較すると、様子が変わっているようで、 この後、もう一度速度が高まる2つめの山がやって来るのか、 ゆっくりと下がっていくことになるのか、 この後の変化に注目してください。 SDO衛星AIA193では、 今回の高速風の発生源のコロナホールは、 太陽の北西の端(右上)にだいぶ近づいています。 一方、太陽の東からは、 北極から赤道付近に伸びる細長いコロナホールが近づいています。 27日前と比べて、コロナホールの広がりが大きくなっていて、 地球への影響も強まるかもしれません。 5日後の11月15日頃の太陽風に注目してください。 磁気圏の活動は、活発な状態が続いていますが、 変化の規模は小さくなっていて、 AE指数は、500nT前後の変化に下がっています。 今回の高速太陽風の影響で、 放射線帯の高エネルギー電子が増加しています。 GOES15(青線)は5万近くまで増加し、 GOES13(青線)も1万を超えています。 太陽は、無黒点で穏やかな状態が続いています。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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