宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/10/18 14:09 更新 太陽風は平均的な速度に戻り、磁気圏も穏やかになっています。 担当 篠原 昨夜、17日22時(世界時17日13時)頃より、 太陽の東に向かって飛び出すCME(太陽ガスの放出現象)が、 SOHO衛星LASCO C2、C3により観測されました。 SDO衛星の写真では、対応する現象が見られないため、 太陽の向こう側で起きた可能性があります。 STEREO Ahead衛星のCOR2でも、 太陽の右に向かって噴出するCMEが撮影されています。 (写真が揃っていないため、動画は噴出の最初だけです) 更に、STEREO Ahead衛星のEUVI 195を見ると、 この時刻に、太陽の中心の南寄りで爆発現象が起きている様です。 ここは、9月初めにXフレアを起こした 2673黒点群が見えていた場所です。 2673群は、9月末から10月初めにかけて、 2682黒点群として太陽の地球側を通過しましたが、 この時は、目立ったフレアは起こさず、 静かに通り過ぎていきました。 このため、このまま静かに消えていくかと思ったのですが、 太陽の向こう側で再び活動を強めているのかもしれません。 2673・2682黒点群は、 10月21日頃に再びこちら側に姿を現す可能性があります。 週末にかけて、注目してください。 こちら側の太陽は、黒点は見えず、 X線グラフも変化のない、穏やかな状態が続いています。 太陽風の速度は、低下が続いて、 現在は420km/秒と平均的な状態に戻っています。 高速太陽風は、6日ほど継続して終わりを迎えました。 太陽風の磁場強度は、3nTとやや弱まった状態が続いています。 磁場の南北成分は、弱い南寄りが続いていますが、 速度が下がってきたこともあり、 磁気圏の活動は規模が小さくなっています。 AE指数では、一時的に250nTの小さい変化が見られる程度で、 その他は穏やかに推移しています。 SDO衛星AIA193では、太陽の中心部のやや南寄りに、 小ぶりのコロナホールが広がっています。 明後日くらいから、太陽風に弱い影響が見られるかもしれません。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) STEREO Ahead衛星COR2カメラによる同じCMEの観測。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) 太陽の向こう側で発生した爆発現象。STEREO Ahead衛星EUVI 195。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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