宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/10/17 12:47 更新 高速太陽風は終わりに近づいています。ムルマンスクのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 ロシア・ムルマンスクの福島留美さんより、 9月にムルマンスク州で撮影されたオーロラの写真をいただきました。 初めの2枚は、Xフレアに伴う太陽風の乱れが吹き荒れていた頃の撮影、 次の3枚は、コロナホールによる高速太陽風の影響で オーロラが強まっていた頃の写真です。 9月は全体的に活発だったため、 福島さんの手許にはものすごい枚数のオーロラ写真が集まったそうです。 その中の厳選5枚をご覧下さい。 撮影者の名前に付け加えている説明は、福島さんからのひと言コメントです。 それぞれ撮影者が異なるので、色合いや雰囲気の違いがいつも楽しみです。 4枚目は、雲海の上にオーロラが輝いています。 背景の星に目を向けると、右端に夏の星座のいるか座があり、 中央に秋の星座たちを挟んで、左端に冬の星座のおうし座が見えています。 5枚目は、人と組み合わせた撮影が見事ですね。 空の広さと比較することができるので、景色として実感が湧きます。 きれいな写真たちをありがとうございます。 太陽風は、昨日一杯は540km/秒で安定していましたが、 今朝早くから下がり始め、現在は480km/秒と、 500km/秒台を割っています。 高速太陽風は、終わりに近づいているようです。 太陽風の磁場強度も、4nTから3nTへ更に下がっています。 磁場の南北成分は、振れ幅が小さくなっています。 変化は南北に向いているのですが、 変化が小さいため磁気圏への影響は小さくなり、 AE指数のグラフは、200〜300nTの小さい変化ばかりになっています。 昨日の図では、1000nTが続いていたので、一気に小さくなった印象です。 SDO衛星AIA193では、北半球のコロナホールは西に過ぎていますが、 南半球のコロナホールが太陽の中心線に近づいています。 この領域は、前周期は特に影響が見られなかったのですが、 今回はどうでしょうか。 3〜4日後の太陽風に注目してください。 太陽は、黒点はなく穏やかです。 9月8日に、ロシア・ムルマンスク州で撮影されたオーロラ。 (c) 福島留美氏、アレクサンドル・ステパーネンコ氏(常連さんその1) 9月8日に、ロシア・ムルマンスク州で撮影されたオーロラ。 (c) 福島留美氏、オクサーナ・クジコーワ女史 9月24日に、ロシア・ムルマンスク州テリベルカ村で撮影されたオーロラ。 (c) 福島留美氏、オリガ・ラケーエワ女史 9月28日に、ロシア・ムルマンスク州アパチット市で撮影されたオーロラ。 (c) 福島留美氏、ヴァレンチン・ジガーノフ氏(常連さんその2) 9月28日に、ロシア・ムルマンスク州アパチット市で撮影されたオーロラ。 (c) 福島留美氏、ヴィタリー・イストミン氏(Jロックとサイクリングが好きな方) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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