宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/10/14 09:51 更新 太陽風の速度は700km/秒に高まっています。磁気圏の活動も激しくなっています。 担当 篠原 昨日のニュース以降、 太陽風の速度は550km/秒に再び上がりました。 半日ほどこの状態が続いた後、 13日22時(世界時13日12時)頃から、 太陽風の速度は更に上昇して、650km/秒まで高まりました。 そして、現在は700km/秒に達しようとしています。 27日周期の図を見ると、 前周期も同じ頃に高速太陽風が来ていましたが、 この時は、到来後すぐに700km/秒の最高速度まで上がっていました。 今回は、だらだらと3日ほどかけて700km/秒まで上がっています。 高速風の後半の推移がどうなるか、今後の変化に注目して下さい。 太陽風の磁場強度は、7〜8nTにやや強まった状態が続いています。 このため、太陽風の速度は、 現在の高まった状態がしばらく続くかもしれません。 磁場の南北成分は、-5nT程度の南向きの状態が続いています。 速度の上昇と重なって、磁気圏の活動はかなり激しくなっています。 AE指数のグラフは、1000nTに達する変化が連続し、 2000nTや1500nTに達する大きな活動も起きています。 世界時13日17時半から20時にかけて、 ノルウェーのトロムソで撮影されたオーロラの動画を掲載します。 AE指数で、1500nTの変化が発生した頃の様子です。 時間を長めに作ったので、ファイルサイズが大きくなっています。 動画が表示されるまで少し時間がかかるかもしれません。 太陽は、無黒点の状態が続いています。 X線のグラフは全体の強度も下がって、太陽は穏やかです。 放射線帯の高エネルギー電子は、 GOES-15(青線)が10,000に達しています。 太陽風が一段と強まっているので、放射線帯も更に強まりそうです。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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