宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2017/10/ 8 09:50 更新 太陽風は平均的な状態で、磁気圏も静穏です。アイスランドのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 アイスランドに滞在中の高坂雄一さんより、 現地5日夜に撮影されたオーロラの写真をいただきました。 今回は、アイスランド西側の内陸にある、グトルフォス(Gullfoss)の滝です。 高坂さんによると、神聖な滝だそうで、 Wikipediaでは「黄金の滝」という名前にあたるそうです。 この夜もオーロラは薄かったそうですが、 写真では、滝とともにかなり迫力のある光景になっています。 3枚目は月虹も写っています。 この写真の上空に、横に二列に並んで見える星たちは、 おおぐま座の後ろ足が北極星の下側を通過しているところです。 高緯度地域ならではの光景で、私のいる九州では見ることができません。 高坂さんは、滝の水しぶきで全身ずぶ濡れの撮影だったそうで、 気温は零下で、ジャケットが凍って大変だったそうです。 迫力の写真たちをありがとうございます。 太陽風は、400km/秒から450km/秒に少し速度が上がっています。 磁場強度は、7nTから5nTに少し下がっています。 太陽風の磁場の方向が切り替わる、 セクター境界を迎えているのかもしれません。 変化としてはどちらも小幅で、太陽風は平均的な状態を保っています。 磁場の南北成分は、変化は小さく、 やや北寄りになっているようです。 磁気圏は穏やかで、AE指数は小さい変化が時々見られる程度です。 SDO衛星AIA193では、 北半球の中緯度のコロナホールが太陽の中心線に見えています。 2〜3日後くらいから、太陽風の変化が始まりそうです。 太陽は、2683黒点群が西の端に近づいて、 この後、無黒点になりそうです。 X線グラフも変化はありません。 (c) 高坂雄一氏 アイスランド西側のグトルフォス(Gullfoss)で、10月5日夜に撮影されたオーロラ。 (c) 高坂雄一氏 アイスランド西側のグトルフォス(Gullfoss)で、10月5日夜に撮影されたオーロラと月虹。 (c) 高坂雄一氏 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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