宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:51)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/18 --- ---
9/17 --- ---
9/16 --- ---

黒点  9/18 (NOAA)
磁場 フレア
2680 3 α ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:40 639 +0.6
-2 h 634 +3.2
-4 h 621 +4.5
-6 h 640 +1.9
-8 h 640 -1.7
-10 h 653 -2.4
-12 h 663 -2.9

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
09:30 -27 -/ -
-2 h -23 -/ -
-4 h -29 -/ -
-6 h -34 -/ -
-8 h -38 -/ -
-10 h -30 -/ -
-12 h -17 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.3 2x10^4
9/18 0.7 5x10^4
9/17 1.2 4x10^4
9/16 2.6 6x10^4
9/15 26.6 4x10^4
9/14 84.9 7x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
地上磁場 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2017/ 9/13 13:07 CMEによる太陽風の乱れが到来し、速度は650km/秒に高まりました。
2017/ 9/14 13:28 太陽風は低速になっています。ノルウェーのオーロラをどうぞ。
2017/ 9/15 12:59 高速太陽風が到来し、磁気圏の活動を強めています。ムルマンスクのオーロラをどうぞ。
2017/ 9/16 14:32 700km/秒近い高速の太陽風が続いています。磁気圏の活動も活発です。
2017/ 9/17 09:36 700km/秒の高速太陽風が続いています。磁気圏も活動的です。
最新のニュース

2017/ 9/18 09:51 更新
太陽の向こう側で2673黒点群が大きなフレアとCMEを起こしています。

担当 篠原

太陽の向こう側を進んでいる2673黒点群で、
大きなフレアが発生しました。
地球から見て、太陽の左向こう側にいるSTEREO Ahead衛星の
EUVI195の観測によると、
昨夜、17日20時半(世界時17日11時半)と、
17日23時(世界時17日14時)に、激しい爆発が発生しています。
フレアの様子を動画で紹介します。
2つめのフレアは、2673群よりも南に少し離れてた場所で発生しています。

このフレアに伴って、激しいCME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。
太陽の向こう側のSTEREO Ahead衛星のCOR2による動画と、
SOHO衛星LASCO C2、C3による、地球側から見た動画を掲載します。
CMEのガスが太陽全体を丸く囲むように広がる、
フルハロー型のCMEが撮影されています。

X線強度の観測がないため、フレアの規模は分かりません。
しかし、飛び出していくCMEの様子では、
この現象が地球側で発生していれば、
激しい太陽風の乱れがやって来たのではないでしょうか。

2673黒点群が再び太陽のこちら側に姿を現すのは、
9月24〜25日頃になりそうです。
まだ活動的な状態で帰ってくるかもしれません。
一週間ほど注目して待っていて下さい。

太陽のこちら側は、特に活動はなく、
2680黒点群が見えているだけです。


太陽風は、速度が700km/秒から650km/秒に少し下がっています。
一方、磁場強度は、4nTから6nTへ少し強まっています。
高速太陽風はピークを過ぎた様で、
速度は引き続き低下していくと思われます。

太陽風磁場の南北成分は、
ゆっくりと南寄り、北寄りの変化をしています。
このため、南寄りになった時間帯で磁気圏の活動も高まり、
AE指数は1000nTを超える大きな変化も発生しています。
一方、磁場が北寄りになると、磁気圏は穏やかになり、
AE指数は変化がなくなっています。

現在は北寄りになっていますが、
今後はどのように推移するでしょうか。

SDO衛星AIA193では、コロナホールは全体的に西半球に進み、
影響は弱まっていくでしょう。


放射線帯の高エネルギー電子は、
今日も10,000を超えて高まった状態が続いています。



STEREO Ahead衛星による、太陽の向こう側の2673黒点群で発生したフレア。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


2673黒点群で発生したフレアに伴うCMEの噴出。STEREO Ahead 衛星COR2による観測。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の向こう側で発生したCMEを地球側から見た様子。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。